レンガ積みの基礎工事

何事も基礎が大事

買ってきたレンガを地面に並べて積み上げるだけでは、なかなかカッコいい花壇はできません。DIYと言えども、本格的なレンガ積みの花壇を作るためには、基礎からしっかり作る必要があるでしょう。

いろいろ調べた結果、このページに示すような基礎工事を行なって、その上にレンガをモルタルで積んでいくことがレンガ花壇作りの基本だと言うことがわかりました。また、レンガ敷きのテラスについても同様の基礎工事で枠が作れます。

本ページでは、基本的なポイントは押さえつつ、自分なりにアレンジした手順で行なった基礎工事をご紹介します。Gartenの花壇では全てこの基礎工事を行なっています。また、レンガ敷きのテラスについても、その枠作りを基礎工事と位置付けて、実際に実施しています。

基礎工事の手順

上図に示すような、①地ならし、②砕石敷設、③モルタル塗り、④基礎レンガ設置の順に基礎工事の手順を実施します。各作業のポイントについては、以下のようなことが挙げられます。

構想

いきなり基礎を作ると言うことはあり得ません。最終的にどのようなものを作りたいかを、まずは時間をかけてじっくり考えます。私にとっては、ある意味ここが一番楽しいところでした。週末でなくても、平日の夜にいろいろと思いを巡らすことが出来ます。

構想がしっかりできていれば、どのような基礎を作るべきかは自ずと分かってきます。

設計

最終的に作るものによって基礎のサイズが決まります。花壇を作成する場合、それに使用するレンガの大きさや数、目地の幅等によって正確な寸法が決まってきます。またアプローチやテラスを作成する場合、レンガを敷く場所を決定する枠のサイズは予めしっかり考えて設計しておかないと、中途半端なレンガカットが必要となったりします。

地ならし

設計がきちんとできたら、それに従ってまず、地面の地ならしを行います。「真っ直ぐ」で「水平」に、と言うのが基本的な考え方ですので、なるべくデコボコが残らないようにならしておきます。また、レンガの重さで沈み込みが起こるとカッコ悪くなるので、特に抜根後で緩んでいる地面はしっかりと踏み固めておきます。

コンパネ

砕石を敷設する地面には、砕石が散らからないように溝を掘って敷設した方が良いですが、地面をまっ平にならすのは結構難しいので、砕石敷設場所の周りに木の板を沿わせて木枠(コンパネもどき)を設置します。本物の基礎工事で使うコンパネ(コンクリートパネル)は、合板の板を切り出してしっかりとした枠をつくりますが、ここでは廃材や端切れの板程度のもので砕石の押さえになれば十分です。

木枠の固定には3cm角ほどの角材の先を尖らせた杭を利用したり、レンガを置いたりして固定します。杭はホームセンターで購入しました。25本の束で500円程度でした。角材を利用して自作しても良いでしょう。

砕石敷設

地面の上に基礎用のレンガを直接並べるだけでは、相互に接続できず、基礎としての役に立ちません。また、土は柔らかいので、なかなか真っ直ぐに並べるというのは難しいです。

そこで砕石の登場です。砕石はゴツゴツと尖った小石ですので、ある程度纏まった状態で踏み固めると、相互にガッチリと噛み合って、しっかりとした地盤が出来上がります。また、砕石の分量を調節することによって水平な表面も比較的作りやすいです。

砕石の踏み固めが終わったら、上に敷設する基礎レンガを仮置きして水平な表面が出来ていることをしっかり確認します。

砕石の表面と基礎レンガの底面はモルタルで接着されますが、その境目をベースの高さと考えて基礎を作ります。Gartenの場合は、庭の土地の周囲がコンクリートの法面となっており、そのコンクリート壁の上面をベース面として砕石の上面を合わせています。このようにしておくと、複数の花壇やテラスを作った時にベースとなる高さが揃います。

基礎レンガ敷設

モルタルは、砕石とその上に敷設するレンガを接着して一体となり、しっかりとした基礎として、一つの塊を形成します。固まってしまうと、もう変更はできませんので、固まる前にしっかりと直線や水平を確認し、調整します。モルタルの作成方法については、別ページの「モルタルの作り方」を参照してください。

Gartenの花壇やテラスでは、花壇の1段目や、テラスの枠のレンガは基礎と考えて、隣接するレンガとレンガの間にモルタルの目地は入れていません。砕石とその上の基礎レンガ全てがモルタルで一体となって固まって、基礎全体を形成します。

花壇の場合は、「一番下でどうせ見えない所だから」とか、テラス枠の場合は「一直線に見えた方がカッコいい」だとか、いろいろ理屈をつけて自分で納得します。

「モルタルでレンガ積みをする方法」でも説明していますが、レンガをモルタルで接着する前に、バケツに汲んだ水にレンガを浸して十分に水を吸わせておくことが重要です。そうしないと、レンガがモルタルの水分を吸い取ってしまい、接着の効果が低くなってしまいます。

基礎レンガの位置は、モルタルが固まる前に水糸と水平器でしっかりと確認し、ズレている場合はゴムハンマーで軽くコンコン叩いて調整します。叩きすぎて低くなりすぎた場合は、一旦レンガを外してモルタルを少し足して調整しなおします。モルタルが乾いていなければ大丈夫です。

基礎レンガ敷設後の作業

レンガ花壇作成の場合は、基礎レンガは砕石の上にしっかり乗っているので、上下方向にずれることはなく、そのまま花壇本体のレンガ積み作業に入ることが出来ます。

テラスの場合は、基礎レンガの枠は横方向に動いてしまうので、モルタルが固まって固定されるまで待ちます。2、3日おけば大丈夫ですが、サンデーDIYerの場合は翌週末まで次の作業はお預けとなります。

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