モルタルの作り方

モルタルとは

モルタルって何?、と改めて聞かれると、ハテ?と思ってしまいますが。セメントと砂を混ぜて作るのをモルタルといい、セメントと砂利を混ぜて作るのがコンクリートです。ポルトランドセメント1に対して砂を3の割合で混ぜて、水を加えてコネコネして作ったものがモルタルとなります。また混ぜただけで水を加えていない状態のものをドライモルタルといいます。

ポルトランドとは土地の名前(イギリスのポートランド島)で、元々はそこで採れたものがポルトランドセメントでした。今では同じセメントがあちこちで作られ、産地銘柄ではなくてセメントの種類の一般名称になっているようです。ポルトランドセメントにもいろいろあるようですが、汎用性の高い「普通ポルトランドセメント」と呼ばれるものが一般的に使われているセメントです。

モルタルの作り方

通常はトロ舟と呼ばれる箱にスコップでセメントと砂を入れ、よくかき混ぜてドライモルタルを作ります。セメントはアルカリ性で、直接手で触ると手荒れが起きるので、必ずゴム手袋を着用します。

暑い中で作業をすると、手袋の中で手が汗をかき、そのまま放置するととても臭くなります。内側に使い捨ての薄い手袋を着用するとゴム手袋の中は汚れないので、快適です。

ドライモルタルができたら、そこに水を少しずつ加えてモルタルを作りますが、混ぜるときは鏝(コテ)を使って混ぜます。最初のうちは、全体的に水が行き渡ってもバサバサの状態(これをバサモルという)で、もう少し水を加えていくとだんだん適度な硬さのモルタルが出来上がります。砕石を接着させるには緩めにして塗り込むとか、レンガを積む場合には潰れないように少し硬めにするなど、使う場所によって硬さを調節します。

加える水の量がある量を超えた途端、急にゆるゆるの状態になってしまうので、水の分量については加えすぎないように注意が必要です。緩くなりすぎたらドライモルタルを加えて適度な硬さになるように調整します。

ドライモルタル

セメントと砂を最適な配分で、すでに混ぜてあるドライモルタルが売られているので、それを使うと手間が省けます。ホームセンターで25kg、400円程度で購入できます。モルタルは水を加えてしまうと使い切るしかありません。市販のドライモルタルは、ちょっとずつ加えて分量を増やせるのでとても便利です。

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