レンガ敷きアプローチの製作手順。

試行錯誤も楽しみのうち

トカPが最初に手掛けた、レンガ造りアプローチの作成過程をご紹介します。

本格的なレンガ敷きのアプローチを製作しようとすると、色々なDIYの知識を仕入れて応用しなければならないことが格段に増えました。縁石の枠を固定しようとすると、砕石を敷いてしっかりとした基礎を作らなければならないとか、基礎と縁石の枠を接着するのにモルタルを用意しなければならないとか。縁石の枠やレンガを真っ直ぐ水平に並べるためには、水糸を張ったり水平器を使ったりしなければならないとか。

モルタルは固まってしまうと戻せないので、その作業に至るまでは、縁石やレンガを仮置きして出来上がりをイメージしたり、基礎部分の水平度が増すように砕石の量を事前に調整したりしました。色々な試行錯誤にじっくりと時間をかけられるのは納期に追われないDIYのいいところで、大きな楽しみです。

アプローチの作成手順

実際に行ったレンガ敷きアプローチの作成作業の手順はこんな感じでした。

  1. カラー縁石の入手
  2. 縁石の敷設
  3. 敷きレンガの選定
  4. レンガ敷き
  5. 目地砂入れ
  6. 防草シート敷き
  7. 砂利敷き
  8. 花壇土入れ

結構盛りだくさんです。

カラー縁石の入手

カラー縁石はもともとの計画で20本購入していましたが、計画変更で倍以上の数が必要になり、後から28本追加購入しました。

カラー縁石はガーデンセパレートという商品で、色付き(オレンジ)のコンクリート縁石です。10cm角で長さ60cmのサイズです。長手の一つの辺の角が1cmほど斜めに面取りされています。北側には17本、東側には28本使用し、1本のお値段がホームセンターで638円です。実際にはトータルで48本購入したので、約30,000円です。

実は、製造元の株式会社コモチに問い合わせたところ、直接取りに行くと単価は1本220円。宅配便で送ってもらうと2本で3000円とのこと。送料がバカ高いので直接買いに行きたいところですが、自宅からはあまりにも遠かったので諦めて、製造元が卸している一番近いホームセンターへ注文する事にしました。この手の重量物は製造元が近くにあれば直接の買いに行くのがオススメかも。

縁石の重さは1本10kgあるので28本で280kg。ワンボックスカーでホームセンターから運びましたが、大人4〜5人余分に載せているようなものなので、車体が相当沈み込みます。気の利いたホームセンターだと運送用の軽トラックをタダで貸してくれるのでそれを利用するのがベターです。

<追記>この後、色々とレンガ花壇を作ってノウハウを得て見ると、カラー縁石など使わずに、レンガを並べてモルタルで固定した枠を作った方が値段も安く済み、見栄えもよかったのではないかと思いました。

縁石の敷設

東側の通路用に手配していたカラー縁石を急遽北側通路に利用し、レンガを敷き詰める枠を作ります。

まずは縁石を並べる場所の地面を足で踏み固めます。そしてそこの上に砕石を少し広めに敷設していきます。花壇側は砕石が土と混ざらないように安い板材をコンクリートパネルがわりに当ててこぼれるのを防ぎます。反対側はどうせレンガの下に埋もれてしまうので多少こぼれても良しとしてコンパネは当てていません。

次に敷設した砕石も足で踏んでしっかり押さえます。砕石は角張った石なので、土の面や砕石同士が刺さって、しっかりした地盤になります。そしてモルタルを入れる前にまずは縁石を並べて真っ直ぐになるように砕石の分量を調整します。また、縁石はレンガを並べる枠となるので、間隔も重要です。なので、レンガを選定しておく必要がありますね。必ず水糸を引いてしっかりと位置を確認するのが肝心です。

位置が決まったら、セメントと砂を1:4の割合で混ぜて適量の水を加えてモルタルを捏ねます。作成したモルタルを砕石の上に盛るように塗ってその上に縁石を載せると自重で砕石とモルタルと縁石が密着します。水糸で位置を確認し、水平器で縁石の表面が水平になるようにゴムハンマーで叩きながら丁寧に位置を調整します。数日放置してモルタルが固まれば枠の完成です。

敷きレンガの選定

アプローチには、レンガをぴっちり敷き詰めたいので、比較的に表面が平らで形にバラツキが少ない、そしてちょっぴりオシャレなミニリージェンシーのゴールドとブラウンの2種類を採用しました。

焼き色にはだいぶバラツキがあり、同じゴールドでも結構多種多様に見えます。(写真はゴールドです。)

サイズは縦19cm、横9.5cm、厚さ4cmでお値段は1個98円(税抜き)。北側アプローチの長さは約6mで38cmの幅に敷き詰めると、120個程度必要となり、12,000円程度のコストとなります。ゴールドとブラウンの個数は5:1の割合で購入しました。色の配置をランダムにすると、冒頭の完成写真のようになります。

北側と東側のアプローチをつなぐ北東角のちょっと広めのスペースと、約8mほどある東側のアプローチにも同じパターンでレンガを敷きましたので、最終的にトータル380個のミニリージェンシーを購入しました。約38,000円

砂決め方

レンガをモルタルで直接固定してしまう方法もあるようですが、失敗すると取り返しのつかないことになるので、ここでは砂決め方と呼ばれる、砂をある程度の厚みで枠内に入れて、その上にレンガを敷いていく方法をとります。うまく敷けなければ何度でもやり直しができるので初心者にはうってつけです。

抜根で土の硬さが緩い部分もあるので、砂を入れる前に足で十分に踏み固めておきます。これを転圧と言って、本格的には重いローラーを転がして圧力をかけます。園芸では地ならしタコとか金属製タンパーと言った道具もあるようですが、ここでは人が歩く程度のアプローチなので、人の足で踏み固める程度で良しとしました。

<追記>1年以上経ったあとでも、特にレンガの沈み込み等はなく、人が歩くだけであれば、やはり足で踏み固める程度で良かったようです。上を車が通るようなものを作るのであれば、枠だけでなくレンガを敷く下にも砕石で路盤を作り、しっかりと転圧する必要があると思います。

縁石の間隔と同じ長さの板とそれより少し長い板を用意してその2つを蝶ネジで固定して砂の高さを測る定規を作りました。砂の高さを調整するのにとっても便利です。

レンガ敷き

ミニリージェンシーのレンガのゴールドとブラウンをランダムに取り混ぜて敷いていきます。枠の縁石の表面と高さがぴったり合うように砂の量を微妙に調整しながら敷いていきました。敷いた後で上から足で踏んでみると、結構デコボコを感じることろがあるので、そこはやり直し。人間の足の感覚が思いのほか敏感なことに感心します。

東側も同様に平行に縁石を並べて枠を作り、砂決め方でレンガを敷いていきます。北側よりも少し長いので縁石やレンガもたくさん必要となりました。

目地砂入れ

レンガを敷き終わって、デコボコも修正したら、次は目地砂入れです。下地に使った砂とは異なり、硅砂(ケイシャ)と呼ばれる非常にキメの細かい砂を用意し、レンガの表面に撒いてブラシで掃いていきます。すると敷いたレンガとレンガの隙間に面白いようにスルスルと砂が吸い込まれていきます。十分に吸い込まれるとレンガどうしの隙間がなくなり、レンガがビシッと固定されます。

使用した硅砂は、シリカサンド日光硅砂7号で30Kg760円でした。北側と東側のアプローチ製作ではその3分の2ほどを使用しました。

防草シートと砂利敷き

レンガアプローチの外側の花壇とは反対側(つまり家側)のスペースには白っぽい色の砂利を敷き詰めることにしました。ただ砂利を撒くだけだと雑草に悩まされそうなので、下に防草シートを敷きます。防草シートは南側のメインの庭でも使いそうなので、幅1m、長さ30mのロールになったシート(デュポン防草シート ザバーン1x30m、12,184円)を購入しました。コの字型の止めピン(固定金具 50個2,800円)も一緒に購入。シートを敷き詰める場所のサイズに合わせて適当に切断して敷き、コの字型のピンをハンマーで打ち込んで固定します。

白い色の砂利と少し黄色い石の入った砂利を購入してみました。場所によって少し色を変えてみることも考えていたのですが、やはり同じ色にしようということで、混ぜて使うことにしました。とはいえ、石というのは意外と混ぜるのは大変で、実際には黄色みがかった砂利の上に白い石を撒いたという感じです。

花壇に土入れ

ここまでできたら、花壇に土を入れて花を植えれば完成です。これはヤモリンの仕事ということでお願いしました。

東側のアプローチもこんな感じで完成です。

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