抜根をするには、重いものを引き上げるためのレバーホイストとそれをぶら下げて固定するための三脚を用意します。それから、抜根する植木を結わえるためのスチールワイヤーも必要なのでお忘れなく。
三脚
今回、抜根するのに以下のものを手配して三脚を用意しました。三脚自体は抜根用というものはなく、一般的に重量物を持ち上げるためのものです。
- 鉄管を結合する三脚ヘッド(タコマンTS-10)
- 鉄管3本(単管パイプ 1.5m Φ48.6×厚2.4mm)
- 三脚の足がずれないようにする三脚ベース(タコマンTS-20B)
三脚ヘッドは重い鉄管をしっかり結合できるものです。今回使用したタコマンTS-10は直径48.6mmの単管3.5m以下で1トン引き上げられる仕様です。
三脚ベースは鉄管を接地面に安定的に固定するためのものです。抜根の場合は土の地面に三脚を立てるので、三脚ベースだけでしっかり固定できますが、硬いコンクリート面等に設置する場合は滑らないようにするため、三脚ベースを結束して広がらないようにする必要があります。タコマンTS-20Bにはそのためのロープも付属しています。
鉄管の長さは1.5mほどが適切です。長いほど引き上げの余長が長いのでいいのですが鉄管はメチャ重いので、一人で取り回す場合は1.5m程度が限界です。また逆に短かすぎるとホイストをぶら下げた後の引き上げ余長が短くなるので役に立ちません。アルミパイプを利用すれば鉄管に比べて軽いのでもう少し長くてもいいかもしれません。
レバーホイスト
小さな力で大きな牽引力を生み出す機械として、チェーンブロックとレバーホイストというものがあります。どちらも歯車を利用して引っ張る力を増大させていますが、チェーンブロックの方は環状になった操作用のチェーンを引っ張る事によって牽引用のチェーンが上昇したり下降したりします。ホイストの方はレバーを動かす事によって牽引用のチェーンを上下させます。
高さが3mもあるような三脚を利用する場合は、手が届かないのでチェーンブロックを利用する必要がありますが、今回のような背の低い三脚では丁度手元にレバーが来て操作がしやすいのでレバーホイストが最適です。今回購入したJentonのレバーホイストは1tの荷重まで耐えられます。
使い方は簡単で、真ん中にある黒い小さなレバーをUP側に倒すと引き上げになり、DOWN側に倒すと下降になります。間のNの位置にすると、牽引用のチェーンが自由に動かせるようになります。引き上げの対象物を牽引用のフックに結束した後、テンションがかかるまで上部の黒いダイヤルを回し、動かなくなった状態でレバーを上下させると牽引が行えます。
スチールワイヤーなど
この他に、木を結わえるワイヤーが必要でした。近くのホームセンターで購入。数百円です。
あと、ノコギリやスコップも必要です。
色々試行錯誤もありましたが、結構面白いように抜けます。
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