庭造りの始まり
長年の懸案だった庭の外周の生垣を撤去して、フェンスに変えようと思いたちました。そうすれば、伸びてくる枝や葉を刈り取る手間も省けるし、スッキリしてヤモリンの好きな花もたくさん植えられるようになるでしょう。
すべての始まりはここからです。これ以前は全く考えていなかった、長い長い庭造りの始まりです。
生垣撤去前は木が伸び放題の状況でした。家の東側の通路と南側の庭です。
エクステリア屋さんの見積もり
エクステリア屋さんに見積もりをとったら、植木の抜根と整地だけで40万円を超える見積もりが出てきました。(木を根っこから引き抜くことをバッコンと言うんですね。)
これでは予算的にフェンス自体が建てられません。20万円ぐらいでフェンスまでできないかな〜と思っていたのに、倍額出しても生垣撤去だけしかできません。
う〜ん、ならば自分でやろうと、スコップ片手に挑戦しましたが、細めの柘植(つげ)の木を1本抜くのに半日がかり。もっと太い柘植や金木犀(キンモクセイ)の他に、さらに太いヒバやゴールドクレストなども合わせて60本以上あります。途方に暮れてもう一度抜根のやり方をネットで調べたら、ありましたありました。抜根には鉄パイプの三脚とホイストなる引き上げ装置を使うんですね。
抜根作業
早速3本の鉄パイプとそれを固定する三脚ヘッド、鉄管の先の滑り止めをする三脚ベース、引き上げ装置のホイストを購入して作業に取り掛かりました。
我が家の庭は住宅街の緑道の交差点に接しているので、北側と東側と南側の3辺に生垣があり、大小取り混ぜておよそ60本以上の植木がありました。一日5本程度を目安に九月から3ヶ月、毎週末を使ってひたすら抜根を行い、なんとか寒くなる前に完了。ひたすらとは言っても、結構疲れるので一日の作業時間は半日程度です。もちろん雨が降ったらやりません。
まずは根元から少し上のところで伐採してワイヤーを巻きつけ、鉄パイプの三脚に吊るしたホイストに繋いで引き上げます。やってみて初めて分かりましたが、根っこの周りの土も一緒に盛り上がってきて、山が隆起してくるように見えます。想像していた、ごぼうを引き抜くようなイメージとは全く違いました。
ある程度引き上げたらスコップで横からつついて土を落とします。太いメインの根っこは結構深くまで伸びているので横から引っ張って引き出します。途中から横に伸びてとんでもなく遠いところまで根を張っているものもあったりして驚きです。
柘植や金木犀は根元からすぐに幹が分かれていてワイヤーが結びやすいのですが、幹がまっすぐのヒバや、南天のように柔らかい木はワイヤーの引っ掛かりがないので苦労しました。幹に太い釘を打ってひっかけたり、少し根の周りを掘って根っこの下にワイヤーを通したりする必要があります。
色々試行錯誤もありましたが、結構面白いように抜けます。
抜根後の処理
抜いた後の根っこの部分は、一箇所に集めて散水ホースで水をかけ、土を落とします。伐採した幹や枝と一緒に適当なサイズにノコギリで刻んでゴミ袋に詰め、ゴミの収集に出して終了です。
結構大量のゴミが出ましたが、ごみ収集のおじさんは快く回収してくれました。
整地をしてスッキリ
整地をすると前とは見違えるようにスッキリしました。整地した北側、東側、南側の様子です。
フェンスの設置
キレイに整地できたので、あとはフェンスを設置するだけです。北面、東面、南面全てにフェンスを張り巡らすのは結構大変そうなので、素直にエクステリア屋さんに見積もりを取って、設置してもらいました。ここはDIYじゃありません。
3面合わせて2m幅のフェンスが16枚で約30mのフェンス設置です。見積もりを見ると結構お値打ちにやってくれたようですが、フェンス設置だけで元々の予算の20万円程度かかりました。この値段で生垣の撤去までやってもらおうとしたのは、虫が良すぎたようです。
さあ、ここからいよいよ庭造りの始まりです。でも当初は適当に縁石を並べて花壇を作り、歩く部分はキレイな砂利でも撒いとこうというぐらいの、簡単な庭にするつもりでしたが・・・・・
コメント